Playback 2009

年末企画にしようと企んでいた、09年を12枚の写真で振り返るこの企画。
「なんとか大晦日までには…」と思いつつも、眼前の誘惑(お笑い番組)に現を抜かし、
気がつけば年は明けてしまっていた。

まぁ、古から「笑う門には福来る」という言葉があるのだし、自分の幸せを願い、
誘惑に負けたんだと思って頂いて結構だ。

 

では、写真を掲載する前に、個人的に2009年と言う年を振り返ってみよう。

今年はどういう訳か、生活費を稼ぐ為の仕事が入らない日というのが例年より少なかった。
ただし、その分、撮影に割ける時間が削られたわけで、さらに追い打ちを掛けるように、
早朝4時起きで夕方まで地方で仕事をする日々が4ヶ月も続いた。

時期にして6~10月がそれに当たるわけだが、この季節は、もっとも北海道らしい季節、
一気に春から秋へと変化していく時期でもあり、生命のダイナミズムを感じる時間でもある。
当初は、そんな季節を追いかける事を計画していたが、自身の体力と精神力は、思いの外、

日常の仕事に費やされていたため、週末ともなるとグッタリ。

そんな状況を補完するために生まれた企画が、「札幌20時」という企画であった。
自宅からほど近い中心部の大通公園を中心に、行き交う人間達をウォッチする。
仕事という「公」から、家庭や個という「私」に切り替わる時間帯、そこに、
人間らしい何かを感じたのも、この企画を始めた理由の一つである。

ただ、これが常習化というか義務的になると、最も大事にするべきコンセプトである、
「人間らしいなにか」を見失ってしまい、闇雲にシャッターを切ることも少なからずあった。
危機感に似た何か感じ、「札幌20時」という企画を一時停止したと同時に、
仕事の方が佳境に入り、それまでの日々よりも集中力を要するようになったため、
エントリの更新を気紛れ的、突発かつ衝動的に行うスタイルに変化していった。

重圧の掛かるその業務から解放され、「さあ、撮るぞ!!」と意気込むも、
その四ヶ月の間に「撮り方」というか、「自身の中にあるべき何か」を見失ったのか、
はたまた、「目が肥えてすぎてしまった」のかは解らないが、何を撮っても満足出来ない、
そんな状態へと陥ってしまい、週末は気晴らしの散歩やドライブが軸になり、
写真は「ついで」程度になってしまった。

写真に取り掛かれた季節が悪かったのかもしれない。
北海道の紅葉は終わってしまい、季節は冬へと突入するも、
温暖化やヒートアイランド現象の影響も有って、札幌中心部の降雪・積雪は、
年々、遅延化する現象がお着ている。

色付く街路樹もなければ、通り行く人影も寂しげ…それが、晩秋の北海道だ。
この国で五番目に人口の多い札幌でも、その趣は変わらない。

そんなこんなで、クリスマス気分が漂う12月に入り、札幌の冬の名物でもある、
「ホワイトイルミネーション」の綺羅びやか光のページェントが街を彩るようになる。
そうなれば、少しはモチベーションも上がるだろうと思っていたのだが、
そういう時に限って、また仕事…。

09年は、モチベーションを上げたい時に限って、仕事に振り回される一年であった。
そのため、気持ちが入らない写真が多く、今回の企画で掲載する写真のセレクトは、
本当に気疲れしたと言うか、企画自体を辞めようかとも思っていたわけだが、
多少の要望もあるようなので、今回もこの企画を開催することにした。

 

ここで、訪れる皆様にお願いしたいことが、ひとつだけある-。

 

コメント欄も開いておくが、皆様には、おしゃべりではなく、
写真についてのコメントをお願いしたい。

今年は、特にそれを徹底したい思いが強く、特に、旧来の知人たちには、
そのあたりを御考慮、協力いただきたいと思う。
そもそもこのスペースは、そういった個人的繋がりを度外視し、多くの人が、
純粋に写真を語るためのスペースにしたい思いが当初からのコンセプトである。
そしてそれは、馴れ合いの多いエキサイトから飛び出した最大の理由でもある。 

今年は、この場でソレを再現するつもりは毛頭なく、例え友人であっても、
ここを訪れる以上は「相手の創り出す文化」を尊重していただきたいと思う。
そして、自分のエントリも、「あるべき方向」へとベクトルを変えるつもりだ。

敷居が高くなると感じるかも知れないが、写真で議論を交わせる場というのは少なく、
互いに遠慮してしまい、「感性をぶつけ合って自己を高める」ための場が激減している。
議論で意見と異見を戦わせる中で、新たな自己表現が見えてくることもあるわけで、
日本人の国民性は、議論を嫌い、そういったチャンスをみすみす潰している。

写真のデジタル化が進み、一般人に写真文化の裾野が広がったのは事実だが、
機材(ハード)の拡張ばかりが進み、知識や感性の部分(ソフト)が置いてきぼり。

デジタル化は「誰でも撮れる」を実現し、今は、そのハードも頭打ち。
つまりは、写真文化を熟成させて高めていく段階に突入したとも言える。
自分の頭の中では、このスペースをその実験場にしてみたい思いがあり、
議論に触れ、巻き込まれた人たちの作品が、どう昇華されていくのかが楽しみでもある。

 

2010年 1月2日 年始の挨拶にかえて。

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Zebra zone of Seasons

_dsc1052

D40 + AF-S DX NIKKOR 18-55mm/f3.5-5.6 G VR
2009/11/28 @ Asahikawa city, Hokkaido, Japan

 

木陰の横断歩道

迫り来る、冬。 

追い遣られる、秋。

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氷点の杜にて

_dsc1100

D700 + SIGMA APO 70-200mm/f2.8 EX DG HSM
2009/11/28 @ Asahikawa city, Hokkaido, Japan

 

自分の居るべき場所だけ見つめるエゾリス

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Cool Blue & Hot Red

_dsc1768

D700 + SIGMA APO 70-200mm/f2.8 EX DG HSM
2009/12/13 @ Sapporo, Hokkaido, Japan

今年もイルミ撮り一発目で、中村久美さんの演奏に出会すことができた。
絶対に、年内の運を使い果たしたと思う。


 

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training

_dsc1168_2

D40 + AF-S Micro NIKKOR 60mm/f2.8 ED
2009/11/30 @ Sapporo, Hokkaido, Japan

 

サンタも、肘に傷をつけてまで励む

煙突に辿り着くためのトレーニング

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yellow magic

_dsc0705

D700 + SIGMA APO 70-200mm/f2.8 EX DG HSM
2009/11/01 @ Sapporo City


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Shadow

_dsc0543

D700 + Ai AF Nikkor 85mm/f1.8 S
2009/10/25 @ Sapporo City

延びる二つの影

いつしか交わる

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Last Blooming

_dsc0445

D700 + Ai AF Nikkor 85mm/f1.8 S
2009/10/25 札幌市にて

 

最後の一株
色付き枯れ散る街路樹を遠目に
紫陽花は何を思うのか…

 

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moving

_dsc0090

D700 + Ai AF Nikkor 85mm/f1.8 S
2009/10/19 札幌市にて

 

人も街も季節も瞬く間に移ろい行く「一期一会」だからこそ、
ストリートを記録する価値がある。

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一周忌 

_dsc4151

D700 + Tamron SP AF 17-35mm/f2.8-4 (model A05)
2008/10/19 島根県出雲市大社町にて

 

8月末から釧路芸術館で開催されている、世界的ランドスケープフォトグラファーの
マイケル・ケンナ氏の写真展を訪ねた際、この場所を撮った作品があった。
展示作品には必ず、撮影地が記されているのだが、
この作品の紹介の一部(場所)には、間違いがあった。

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